非抜歯できれいな歯並びを目指すマルチループワイヤー矯正
当院のマルチループワイヤー矯正は、ほとんどの症例で歯を抜かずに治療を行っています。自然な歯並びを大切にしながら、効率よく歯を動かし、患者様一人ひとりに最適で美しい歯並びをご提供いたします。大人の矯正治療が必要とされる理由の一つに、かみ合わせの乱れがむし歯リスクを高める点にあります。むし歯は主に細菌の増殖によって起こりますが、かみ合わせの不均衡によって歯に細かな亀裂が生じ、その部分からむし歯が進行することも少なくありません。幼少期から丁寧に歯磨きをしていても、奥歯がむし歯になりやすかったり、何度も治療しているのに再発したり、詰め物が外れやすい場合は、もしかしたらかみ合わせの問題が影響しているかもしれません。
当院には、日本顎咬合学会の認定医が在籍しています。専門的な知識と技術を活かした矯正治療をご提供いたします。
歯並びでお悩みの方はお気軽にご相談ください
矯正治療についてご不安や疑問がある方は、お気軽にお問い合わせください。治療の流れや費用についてご説明いたします。
マルチループワイヤー(Multiloop Edgewise Archwire)矯正とは、従来のワイヤー矯正に使用されるワイヤーとは異なり、複数の輪っか(ループ)がついた「マルチループワイヤー」を使用して、三次元的に歯を動かすことができる矯正治療です。この治療法は、審美的に美しい歯並びを実現するのはもちろん、かみ合わせのバランスをしっかり考慮した精密な治療が可能です。
当院のマルチループワイヤー矯正は、複雑な症例にも対応できる精密な治療法として、多くの患者様に選ばれています。ここでは、当院が提供するマルチループワイヤー矯正の特徴について詳しくご紹介します。
動かしたい歯のワイヤーにループを加えることで、1本ずつゆっくりと歯を立体的に移動させることができます。歯並びを横方向に拡大したり、奥に移動させたりすることで、抜歯をせずにスペースを確保することが可能です。 従来の矯正治療で抜歯が必要とされていたケースでも、ほとんどの場合、健康な歯を残したまま治療を進められます。
従来の矯正治療では、歯を左右に動かした後、さらに上下にも歯を動かす必要がありましたが、マルチループワイヤー矯正では、ループのワイヤーが歯と歯の間に配置されていることで、動かしたいすべての歯を同時に、かつ1本ずつそれぞれに立体的に動かすことが可能です。そのため、通常2~3年かかる矯正治療も、マルチループワイヤーを使用すれば1~2年程度で終了し、治療期間を大幅に短縮できます。
当院のマルチループアーチワイヤー矯正では、CTやセファロといったX線検査だけではなく、顎関節の位置を測定するキャディアックスなどの検査機器も使用し、顔の骨格、顎の動きや位置、かみ合わせなどを三次元的により詳しく分析します。 これらの精密な検査結果をもとに、患者様一人ひとりに最適なマルチループアーチワイヤーをオーダーメイドで作成します。
キャディアックスで顎の前後運動や開閉⼝運動、左右側⽅運動などの動きのデータをコンピューターで解析し、数値化することで顎の動きを三次元的に把握できます。キャディアックスでの検査は歯科医師の高度な知識や熟練した技術が必要なため、日本でも導入している歯科医院は数少ないですが、当院では患者様のかみ合わせをより正確に把握し、精度の高い矯正治療を行うためにこの検査機器を導入しています。
当院では、歯科用CTやセファロレントゲンを完備しています。歯科用CTは、平面的な情報しか得られない一般的なレントゲンとは異なり、三次元的な輪切りの断面画像を自由な角度で確認できるため、顔全体の骨格や骨の厚み、位置関係など、お口の中をより詳細に把握することが可能です。また、セファロレントゲンは主に矯正治療で使用されるX線検査機器で、上下の顎骨の位置関係、かみ合わせの状態、歯の角度、さらには口元のバランスまでを分析できるので、患者様一人ひとりに最適な治療計画を立案することができます。
メタルブラケット
セラミックブラケット
目立ちにくさを重視する方のために、セラミックブラケットを選択することも可能です。セラミックブラケットは透明感があり、自然な歯の色に近いため、装着時の見た目が気になりにくいのが特徴です。金属製のブラケットと比べても審美性が高く、とくに日常生活で矯正器具を目立たせたくない方におすすめです。
マルチループワイヤー矯正は、従来のワイヤー矯正やマウスピース矯正と比べ、それぞれに異なる特徴やメリット・デメリットがあります。自分に最適な治療方法を選ぶためには、それぞれの治療法の違いを理解することが重要です。
矯正治療が完了した後は矯正装置を外し、歯の位置を安定させるための保定期間に移ります。保定期間中は、定期的に通院いただき、後戻りを防ぎます。