口腔外科

診療案内

口腔の幅広いお悩みに対応します
当院の口腔外科について

当院の口腔外科では、顎関節症の治療や小帯切除術、歯の移植術や口腔粘膜疾患の診断など、幅広いお悩みに対応しております。専門的な知識と技術で、患者様一人ひとりに最適な治療を提供いたします。お気軽にご相談ください。

日本顎咬合学会「認定医」在籍で安心

顎関節症は様々な要因から発症し、診断がとても難しい病気のひとつです。当院には顎関節症治療の豊富な経験と専門的な知識を持つ「日本顎咬合学会認定医」が在籍しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

顎関節症治療

顎関節症は、顎の関節や筋肉に痛みや動きの制限が生じ、口を開けづらくなることで、食事や会話が難しくなることがある病気です。原因は一つに特定できず、複数の要因が絡み合っている場合が多く見られます。当院の院長は、かみ合わせに関する高度な知識と豊富な経験を活かし、かみ合わせを考慮した治療を行っています。下記のような症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

顎関節症の代表的な症状

顎関節症の主な原因

顎関節症に負担を引き起こす要因はさまざまで、一つひとつの要因は小さくても、複数が重なることで負荷が増大し、一人ひとりの筋肉や関節の耐えられる限界を超えると症状が現れることがあります。また、顎関節症が原因となり副次的な症状が生じることもあります。

顎関節症の代表的な症状

顎関節症が原因の可能性がある副症状

顎関節症の検査

カウンセリング

問診

問診を行い、患者様の症状を詳しく確認します。口が開けにくい、顎を動かすと痛むなど、受診のきっかけとなった症状がいつから始まり、どのように変化してきたのかを丁寧にお伺いします。

筋肉や顎関節の触診

顎関節や周囲の筋肉を触診し、痛みや違和感、張りがある部位を確認します。さらに、顎の開閉時の動きや、関節の雑音の有無・頻度についても詳しく調べます。

開口量測定

お口がどの程度開くかを測定します。一般的に、指3本分が無理なく入る程度であれば正常とされます。それより開口量が少ない場合は、顎関節の機能障害が疑われます。

画像診断

必要に応じてレントゲンやCT撮影を行い、画像診断を実施します。顎関節の位置や形状を確認し、異常の有無や進行状況、さらに他の疾患が潜んでいないかを詳しく調べます。

キャディアックス

顎の動きが正常かを調べる装置です。キャディアックスを用いて測定したデータをコンピューターで解析し、顎関節の動きを三次元的に分析します。

顎関節症の治療法

当院の顎関節症治療では、一時的に症状を和らげる「対処療法」ではなく、原因を明確に突き止めた上で、根本的な改善を目指した治療を行います。

開口マニピュレーション

顎関節の関節円盤を正しい位置に戻し、顎関節症の改善を促す治療法です。歯科医師が無理に力を入れて動かしてコントロールするのではなく、患者様自身の筋肉の働きを活かしながら調整を行います。

スプリント治療

スプリント治療は、顎関節症の症状を緩和するためにマウスピース(スプリント)を装着する方法です。 主に就寝時に使用し、マウスピースによって噛み合わせや顎の位置を整えることで、顎関節や周囲の筋肉への負担を軽減し、痛みや違和感の改善を目指します。

咬合調整

噛み合わせを調整(咬合調整)し、顎関節症の症状を改善する治療法です。 単に歯を削るのではなく、状態に応じて歯に高さを盛り足して調整するなど、かみ合わせのバランスを整えながら治療を進めます。

小帯切除術

小帯とは、頬や舌、唇の内側から歯ぐきに向かって縦に伸びる、細い粘膜のヒダのことを指します。小帯には上唇小帯、下唇小帯、舌小帯、頬小帯の4種類があり、これらの小帯に異常が見られる場合に小帯切除術を行うことがあります。手術時間は10分程度で、保険適用が可能です。

上唇小帯切除術

上唇小帯は、上唇の裏から歯茎に伸びているヒダの部分ことで、唇を動かしたり口を開け閉めするのを助ける役割があります。お子様の場合、小帯は成長とともに少しずつ位置が上がり、細くなるのが一般的です。ただし、6〜7歳頃に永久歯の前歯が生えてくるときに、この小帯が邪魔をして歯が生えにくくなったり、前歯の間に隙間ができたりするような場合には、上唇小帯の切除が必要になることがあります。

上唇小帯切除術の流れ

表面麻酔を歯茎に塗布し、局所麻酔を行います。
上唇小帯を切除します。切除後、糸で縫合を行います。
およそ1週間後に抜糸を行います。

舌小帯切除術

舌小帯とは、舌の裏側にあるヒダの部分のことです。舌小帯が短いと舌を正常に持ち上げることができず、咀嚼や嚥下がうまくできなかったり、舌の動きの悪さから滑舌が悪くなったり、歯並びにも悪影響を及ぼすリスクがあります。そういった場合、舌小帯切除術という手術を行うことがあります。

舌小帯切除術の流れ

表面麻酔を舌の裏側に塗布し、局所麻酔を行います。

舌小帯を切除します。

切除箇所を縫合し、およそ1週間後に抜糸を行います。

歯の移植術(自家歯牙移植)

ご自身の歯を移植するから馴染みやすい

抜歯したご自身の健康な歯を、新たな場所へ移植する治療法です。 移植の際には、移植する歯だけでなく、歯と骨をつなぐ役割を持つ「歯根膜」も一緒に移植します。この歯根膜には高い再生能力があり、その細胞が活性化することで、歯と骨を結びつける細胞が増殖します。
その結果、移植した歯は新しい場所でも骨としっかり結合し、安定します。 たとえば、むし歯や歯周病でやむを得ず抜歯した箇所に、親知らずやかみ合わせに影響の少ない歯を移植することで補うことが可能です。
ただし、どの歯でも移植できるわけではなく、治療にはいくつかの条件を満たす必要がありますので、気になる方はまずはお気軽にご相談ください。

口腔粘膜疾患

お口の中に粘膜疾患が見つかった場合は、速やかに大学病院や連携する口腔外科へご紹介いたします。 口腔内で繰り返す痛み、水ぶくれ、赤み、白い斑点など、「いつもと違う」と感じる症状があれば、まずは当院へお気軽にご相談ください。

主な口腔粘膜疾患

当院の顎関節症治療では、一時的に症状を和らげる「対処療法」ではなく、原因を明確に突き止めた上で、根本的な改善を目指した治療を行います。

アフタ性口内炎

円形または楕円形の潰瘍で、灰白色や黄白色の偽膜に覆われ、周囲が赤くなるのが特徴です。痛みを伴うことが多いですが、通常は1〜2週間ほどで自然に治ります。原因は明確には分かっていませんが、ストレスや疲労が関与するほか、ベーチェット病の症状の一つとして現れることもあります。

帯状疱疹

水痘のヘルペスウイルスが体内に潜伏し、免疫力の低下などをきっかけに再活性化して発症する病気です。三叉神経の支配領域の片側に赤い発疹や水ぶくれが現れ、強い痛みを伴うのが特徴です。

口腔扁平苔癬

頬の粘膜に多く見られる白いレース状の角化異常や赤みを帯びた発赤が特徴で、唇、舌、歯肉にも発生することがあります。金属アレルギー、遺伝性、免疫性などの関与が考えられていますが、明確な原因はまだ解明されていません。

口腔カンジダ症

カンジダという真菌(カビ)によって引き起こされる感染症です。白い斑点が粘膜に付着し、ガーゼで拭うと剥がれますが、その際に発赤や出血が見られることがあります。免疫力の低下、長期間の抗生物質使用、唾液の減少などがリスク因子として挙げられます。

白板症

舌や頬の粘膜、歯肉などの口腔内の粘膜が白くなる病変で、擦っても剥がれません。痛みはほとんど伴いませんが、稀に癌に進行することがあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。原因は不明ですが、タバコやアルコールの過剰摂取がリスク要因とされています。

顎関節症治療

小帯切除術

歯の移植術